パーオン率が低い一般アマチュアゴルファーにとって、「アイアンは乗せるためのクラブクラブではなく、グリーンに近づけるためのクラブ。ならばやさしく距離が出るモデルが有利」と前回の鹿又さん。最近よく見かける「飛び系」アイアンがそれだ。だが、ショップには飛びを強調するクラブが数多く並んでいる。どんなタイプを選べばいいのか、さらに話を聞いてみた。

払い打ち派には下の当たりに強いタイプがオススメ

——飛び系アイアンにはどんなモデルがあるのでしょうか。

鹿又 ひと口に飛び系といっても構造的に大きく分けて2タイプあり、その性格がはっきりと異なります。

——どんなタイプでしょうか?

鹿又 ひとつはPRGR『エッグ』やヤマハ『インプレスUD+2』に代表されるヘッドが大きめなポケットキャビティタイプ。フェースの弾きがよくて距離が出る上に、ソールの厚い低&深重心設計でボールが上がりやすい、さらにヘッドの慣性モーメントが大きいので曲がりにくいといった特徴があります。

画像1: PRGR egg

PRGR egg

——パワーがなくても使いやすそうですね。

鹿又 そうですね。ヘッドスピードが速くなくて、アイアンを打ち込まずに払って打つゴルファーに向いています。払って打つゴルファーはフェースの下の方に打点が集中しやすいのですが、このタイプなら下に当たってもボールを高く打ち出して飛ばすことができます。

画像: ロフト通りの高さで打てて、かつ飛距離が出るクラブだ

ロフト通りの高さで打てて、かつ飛距離が出るクラブだ

打ち込むのなら中空構造タイプで安定性アップ

画像1: 打ち込むのなら中空構造タイプで安定性アップ

——もうひとつのタイプとは?

鹿又 ユーティリティのような中空構造のモデルです。こちらもフェースの弾きをよくすることで飛距離が出ます。中空部分に衝撃吸収材を配して打感をよくしているものも多いですね。代表する最近のモデルではブリヂストン『JGR』、テーラーメイド『P760』や『P790』があげられます。

——どれも中空を感じさせないヘッドですね。

鹿又 ヘッドはあまり大きくなくシャープな印象ですが、中空構造ゆえに上下の慣性モーメントが大きいのが特徴です。

画像2: 打ち込むのなら中空構造タイプで安定性アップ

——つまりフェースの上や下で打つミスに強いということ?

鹿又 はい。なのでヘッドスピードが速めで、アイアンをダウンブローに打ち込んでいくゴルファーにオススメです。そういう人はヘッドの入り方によって、打点がフェースの上下にバラつくが多いんです。それでも安定した距離を出すことができるのがこのタイプです。

——なるほど。飛び系アイアンはヘッドスピードやスウィングタイプによって、適したモデルが異なるわけですね。

鹿又 そのとおりです。飛び系アイアンは飛距離が出るだけでなく、それぞれのヘッドの構造によってミスにも強い。だから自分に合ったモデルを選べばボールをグリーンやさしく近づけることができる。これがスコアアップにつながるのです。

画像: ダウンブローに打ち込むタイプは中空アイアンがお勧め

ダウンブローに打ち込むタイプは中空アイアンがお勧め

画像: 鹿又芳典(かのまた よしのり) 1968年東京都生まれ。クラブフィッター兼クラフトマンとして千葉県内でゴルフ工房 『マジック』を経営。豊富な経験と知識を生かしてプロを含めた幅広いゴルファーから絶大な信頼を得ている。また鋭い感性によるクラブの性能評価にも定評がある。

鹿又芳典(かのまた よしのり)
1968年東京都生まれ。クラブフィッター兼クラフトマンとして千葉県内でゴルフ工房 『マジック』を経営。豊富な経験と知識を生かしてプロを含めた幅広いゴルファーから絶大な信頼を得ている。また鋭い感性によるクラブの性能評価にも定評がある。

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