古今東西、多くのレッスンで「アイアンは飛距離を求めてはいけない」といわれてきた。でも、鹿又さんは「アイアンだってもっと飛ばすことを目指して欲しい」と説く。確かに最近は各社から『飛び系』と呼ばれるモデルが登場し、人気を集めている。
ではアイアンを飛ばすメリットとは?
さらには鹿又さんが提唱する使いこなし術をご伝授願おう。

一般アマチュアにとってアイアンは乗せるクラブではない!?

——なぜ、アイアンも飛んだ方が有利なのですか?

鹿又 その前に、皆さんのパーオン率を考えてみてください。

—18ホールで何ホールパーオンするかですね。

鹿又 はい。アマチュアなら2〜3割が一般的。3割を越えればかなり上手い方です。

——意外と低いんですね。

鹿又 この事実が何を物語っているかというと、多くのアマチュアにとってアイアンはグリーンに乗せるクラブではなくて、グリーンの近くにボールを運ぶクラブだということです。だから、例えば綺麗な弾道でスピンがかかって止まるなんて意味のないこと。グリーンの近くに難なくボールを運ぶことのできるアイアンが、スコアアップに役立つというわけです。ただし、同じ距離にボールを運ぶのならなるべく短い番手の方が正確です。

画像: 一般アマチュアにとってアイアンは乗せるクラブではない!?

運ぶクラブと乗せるクラブを分けて考えよう

——つまりアイアンも飛んだ方がいい?

鹿又 そうです。5番の距離を7番で打てれば確率は高くなります。さらに様々なライからボールを上げるためにも、短い番手の方が有利です。距離と高さが出る飛び系のモデルこそ、パーオン率が低いアマチュアが使うべきなんです。

——ではグリーンに乗せるクラブは?

鹿又 何ヤードからなら乗せられるかによって決めてください。例えば120ヤードからなら、そこから下の番手はまったく構造の異なるモデルを使ってもいい。ショートアイアンがマッスルバックでもいいわけです。80ヤードからだったらウェッジ類を強化させるとか。アイアンは運ぶクラブと乗せるクラブを分けて考える。これでスコアは変わってくるはずです。

——飛び系アイアンを活用したセッティング術ですね。

鹿又 運ぶためと割り切ったら、番手もそんなに必要ないわけです。その分、ロフトのバリエーションが増えたウェッジやユーティリティを充実させるのも、賢い方法でしょう。

他の番手と同じ高さが出ないクラブは諦める

——ところで、アイアンの下の番手の決め方はわかりましたが、上の番手は?

鹿又 きっちりとキャリーと距離の差を出せるかどうか、それとドライバーからショートアイアンまで高さが全番手同じになるかどうかで判断してください。これはセッティングの基本です。同じ高さが出なかったり、距離差が出なかったらその番手は諦めて、ユーティリティ等を使うといいでしょう。

——セッティングの考え方がガラリと変わりますね。

鹿又 最近はユーティリティのロフトが細分化されているし、ウェッジもロフトとソール形状のバリエーションが増えてきました。飛び系アイアンとこれらをうまく組み合わせることでスコアアップは確実に叶えられます。

——進化した道具をいかに使いこなすか、ですね。

鹿又 ゴルフは使う道具を全て自分で選ぶことができる。だから道具の使い方が上手い人が、ゴルフの上手い人なんです。

画像: 鹿又芳典(かのまた よしのり) 1968年東京都生まれ。クラブフィッター兼クラフトマンとして千葉県内でゴルフ工房 『マジック』を経営。豊富な経験と知識を生かしてプロを含めた幅広いゴルファーから絶大な信頼を得ている。また鋭い感性によるクラブの性能評価にも定評がある。

鹿又芳典(かのまた よしのり)
1968年東京都生まれ。クラブフィッター兼クラフトマンとして千葉県内でゴルフ工房 『マジック』を経営。豊富な経験と知識を生かしてプロを含めた幅広いゴルファーから絶大な信頼を得ている。また鋭い感性によるクラブの性能評価にも定評がある。

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