西武グループのフラッグシップに位置づけされるメンバーシップコース。東京五輪の年に開場し、風格を増している。和と静が横溢する27ホールだ。

久邇CCの名の由来は昭和天皇の義兄だった皇族、久邇宮朝融王(あさあきらおう)に端を発する。後、皇籍を離脱し久邇朝融と名のり、この地にゴルフ場の建設計画を進めるも、1959年に逝去。その後、1964年、東京オリンピック開催の年にコースを完成させた西武グループが、その遺志をついで、「気品のあるコースに」と、久邇と名づけたという。

充実したホスピタリティーと自然の地形を活かしたレイアウト

この試みは成功している。従業員のホスピタリティーとともに、コース全体のロケーションが“和”で、“静”のイメージなのだ。奥武蔵の山並みを遠くに望み、武蔵野のなだらかな丘陵でありながら、赤松に彩られた林間風の造形。同じ林間コースでも、杉林よりやはり松林のほうが和の気品がある。松の木の梢に吹く風を松籟(しょうらい)といって、日本人は古来より愛しんできた。開場して54年、その松は高さを増し、緑はますます深くなっている。

画像: 充実したホスピタリティーと自然の地形を活かしたレイアウト

「コース設計の一番の要諦はロケーションにあり」といったのは、世界中にコースを刻み続けている帝王・ジャック・ニクラス。この意味で久邇CCは松林という日本の美を生かしている。

とりわけ、丘陵地帯は18ホール(ここは27ホールだが)が同じ調子になりやすいものだ。そこで全体としてハーモニーの中で池や谷、バンカーでアクセントをつけるのだが、その手法を同コースは正統的に踏襲している。

池が絡むホールは東コースでいえば、1、6、7、8番と4ホール。北コースでいえば、1、4、5、8、9番の5ホール。西コースは1、8番と少ないが、唯一のドッグレッグホールもあり、単調さは感じさせない。グリーンは2グリーン制で高麗、ベントとあるが、メインはベントである。

「リスク&リワード」の設計コンセプトが躍如とする西コース1番ホール

東、西、北コースの名物ホールを上げると...。東コースが8番ホール、パー3、178ヤード(バックティ)。池がグリーン手前まで迫り、縦長の2段グリーン。4個のバンカーにガードされているので、距離のジャッジが肝要。また風にも注意を要する。ティグラウンドと林に囲まれたグリーンでは吹き方が違うからだ。熟練キャディの助言に耳を傾けよう。

画像: 東コースNo.8は、グリーン手前まで池が迫る名物ホール

東コースNo.8は、グリーン手前まで池が迫る名物ホール

西コースでは1番ホール、パー5、492ヤード(バックティ)。ティショット次第では2オンも可能な左ドッグレッグホール。ただし左サイドはOB。危険のそばにはベストルートがあり、挑戦して成功すれば報酬を得るというコース設計の肝、「リスク&リワード」が活かされているホールといえる。

最後に北コースでは8番があげられる。パー3、173ヤード(バックティ)。高低差15メートルある打ち下ろしで、右手前には池が待ち構える。打ち下ろしでは、アドレス時、下を見つめるあまり、左肩が下がりすぎてトップしやすので要注意だ。ニヤピン推奨ホール。

さまざまなショットスキルが要求される27ホール。そしてメンテナンスは極上

コース全体の総ヤーデジは東コースがベント、バックティで3377ヤード、パー36。西コースが3407ヤード、パー36。北コース、3492ヤード、パー36と、飛ばし屋には少しもの足りないかも知れない。しかし、グリーンオンへのショットはライが千差万別に変化し、林に囲まれたグリーンの錯視を誘う。正確無比なショットが要求される由縁だ。

画像: さまざまなショットスキルが要求される27ホール。そしてメンテナンスは極上

グリーンも砲台グリーンがいくつかあり、アプローチもさまざまなスキルが必要。バンカーの砂はきめ細かなわりには重く、砂に負けないエクスプロージョンも必須。コース全体のメンテナンスは極上といっていいだろう。

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