第55回日本プロゴルフ選手権(1987年)、富士通レディース(86〜97年)、そして2017年にはISPSハンダマッチプレー選手権の舞台にもなったトーナメントコース。日本屈指の名設計家、井上誠一の遺作としても知られる。

すべてのゴルファーが、それぞれの力量に応じて楽しめるコース

日本を代表するコースデザイナー、井上誠一。東京ゴルフ倶楽部・朝霞コース設計のために来日したチャールズ・ヒュー・アリソンと出会ったことで設計家の道を歩み始める。

井上の設計理念は、依頼された用地の広さ、地形、地質を徹底的に調査。自然との調和を生かした美しさとともに、すべてのゴルファーが、その力量に応じて楽しめる戦略性を備えたコースを目指した。

画像: すべてのゴルファーが、それぞれの力量に応じて楽しめるコース

72年の生涯で手がけたコースは41。遺作となったのが、この浜野ゴルフクラブだ。広々としていながらも、アンジュレーションが緩やかにうねるフェアウェイ。単調な攻めを阻み、プレーヤーの挑戦意欲をかきたてるように巧みに配された池などが印象的な18ホールだ。

ホールが進むたびに、表情を変えていく

スタートの1番は、浜野を象徴するように広くフラットなパー4。ティグラウンドからほぼ一直線にグリーンを望め、絵のような美しさと爽快さを感じられる。フェアウェイの幅は50メートル以上あるため、緊張する朝イチのティショットも軽快に打つことができる。

だが、徐々に井上の設計の妙に惑わされていく。左ドッグレッグの6番パー5はHDCP1の難関。ティグラウンドに立つと、左へカーブする位置にたたずむバンカー越えに挑みたくなる。しかし、意外に近く見えるバンカーは、実際にはレギュラーティからでも約260ヤード。バンカー手前の左サイドからは第2打が不利となるため、ショートカットの誘惑をいかに捨てられるかがポイントとなる。

画像: No.6パー5は、HDCP1の難関ホール

No.6パー5は、HDCP1の難関ホール

インコースのカギを握るのは池。浜野でも1、2の美しさを争う11番パー4は、まるでフェアウェイのように大きく広がり、グリーン周りまでフェアウェイに接する池がプレッシャーを与え続ける。

16番も、3つの池が左サイドに待ち受けるパー4。しかも3つ目の池はフェアウェイに大きく入り込んでいるため、池越えを余儀なくされる。しかも、約4メートルの砲台グリーンは横に広く、ショートもオーバーも許してはくれない。

画像: 随所に池が絡み、プレーヤーにプレッシャーを与える

随所に池が絡み、プレーヤーにプレッシャーを与える

自然の地形を活かした美しさと、その裏に潜む高い戦略性。最期まで貫き通された井上の設計理念を、ぜひ感じていただきたい。

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