涼仙ゴルフ倶楽部の開場は1992年(平成4年)。バブルが弾けた期間を乗り越え、これまで女子ツアー(東海クラシック)13回、男子ツアー(トーシントーナメント)1回を開催して、シニアツアー(KYORAKU CUP)は13年より継続中である。

チャンピオンコースとしての条件を充たし、すべてのプレーヤーが愉しめる

プロトーナメントが開催できれば、「チャンピオンコース」として、認定される。ではトーナメントが開催されるための条件は何なのか?

日本のトーナメントディレクターの嚆矢、同コースの設計監修者でもある大西久光氏は大別すれば次の3つになるという。

①ほぼなだらかでナチュラル、プレーの流れを乱すトリッキーなホールがなく、総ヤーデージも7000ヤードを越えること。

②終盤(16~18番)にギャラリーが多く収容でき、スリリングなプレーが見られること。

③練習場が充実していること。

「同コースはこれらの条件を過不足なく充たしている」と大西氏は太鼓判を押すのだ。

最初の設計コンセプトは「上級者だけでなくアベレージでもゆったりとプレーでき、自然の情景を愉しみ、ハウスでくつろぎ、豊かな気持ちになれること」だったという。いわば接待コース。その“甘さ”を拝するため、大西氏は樹木を切ったり、手直しをしてトーナメントコースにしセッティングしたという。

地の利を巧みに活かし、ゆったりとレイアウトされた18ホール

元々、この地は砂利を採取した跡地で、ほぼ平ら。そこに九州で買った一山分の樹木を植栽した。5mはあろうかという松の木までも・・・。そして45万坪に18ホール。45万坪といえば36ホールでも造成できる広さだ。フェアウェイは幅広く、OB杭は1本も見当たらない。コース高低差も20m。4つのティグラウンドがあるので、中級者も十分楽しむことができる。またハザードはすべて視認できて不公平感をなくしている。ホールレイアウトも東西南北に展開し――つまり同じようなホールはなく――適度な変化をつけている。

画像: 美しい景観のNo.8グリーンサイド

美しい景観のNo.8グリーンサイド

1グリーンで、USGA方式のサンドグリーンで速いのだが、ただ少し広すぎて、上級者には戦略的にゆるい感じは否めないだろう。しかし、これは造成当時、1グリーンでのリスクがあって、安全を期して可能な限り大きくしたことで仕方ないのかも知れない。

世界各地に名作を造り続ける帝王・ジャック・ニクラスは「いいコースの第1条件はロケーションがいいこと。これに尽きる」という。同コースの修景には驚嘆を隠せない。修景とは自然景観を破壊しないように保存することだが、同コースでは合計14万坪の8つの池をつくり、その水面に周囲の山々が映えて、夕陽時など息を飲む美しさだ。自然と人工物の見事な調和だが、バブル期の奔流ともいうべきパワーなくして造成できなかったことも確かであろう。

画像: クラブハウスは桂離宮を思わせる風情で、中から見る枯山水は一見に値する

クラブハウスは桂離宮を思わせる風情で、中から見る枯山水は一見に値する

接待コースからチャンピオンコースまで、同コースにはそれだけの許容範囲があるということである。

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